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2024年09月26日
豊実精工で扱う工作機械について
皆さん、こんにちは。豊実精工ブログ担当です。
今回は、当社の主力事業である機械加工事業で使用する工作機械について、ご紹介します。
豊実精工は、創業以来「機械加工」を中心に事業を展開してきました。
現在では表面処理事業と並ぶ2本柱の一つとして、当社の経営の基盤を支えています。
今回は、この機械加工で使用する工作機械について注目し、その基本と主要な工作機械の特徴をご紹介します。
機械加工とは
機械加工は、金属やプラスチックなどの素材を、切削、研削、穴あけなどの方法で加工し、目的の形状や寸法に仕上げる技術です。
工作機械を使用して行われ、自動車、航空機、電子機器など、様々な製品の部品製造に欠かせない工程となっています。
主な工作機械とその特徴
旋盤
旋盤は、回転する被削材(ワーク)に対して、バイトと呼ばれる工具を当てて切削加工を行う機械です。
主に円筒形状の加工に適しており、外径削り、内径削り、端面削り、ねじ切りなどの加工が可能です。
最近のCNC旋盤では、複雑な形状の加工も自動で行えるようになっており、生産性の向上に大きく貢献しています。
複合旋盤(ターニングセンタ)
複合旋盤は、NC旋盤にミル機能を搭載した工作機械です。
ワンチャッキングで旋盤加工とマシニング加工の両方を行えるため、位相や位置度の確保が容易になります。
これにより、高精度かつ効率的な部品製造が実現できます
フライス盤
フライス盤は、回転するエンドミルなどの工具を使用して、平面や溝、曲面などを加工する機械です。
被削材を固定し、工具を移動させながら加工を行います。
立型と横型があり、加工する形状や大きさによって使い分けます。
ボール盤
ボール盤は、主に穴あけ加工を行うための機械です。
ドリルを回転させながら下降させ、固定された被削材に穴をあけます。
簡単な操作で精度の高い穴あけが可能なため、多くの工場で使用されています。
近年では、複数の軸を持つ複合加工機も登場し、より効率的な加工が可能になっています。
マシニングセンタ
マシニングセンタは、フライス加工、穴あけ加工、中ぐり加工などを1台で行える多機能な工作機械です。
工具自動交換装置(ATC)を備えており、プログラムに従って自動で工具を交換しながら連続加工を行います。
3軸制御から5軸制御まで様々なタイプがあり、複雑な形状の加工も高精度で行うことができます。
放電加工機
放電加工機は、電気的な放電を利用して金属を加工する機械です。
形彫り放電加工機とワイヤ放電加工機の2種類があります。
非常に硬い材料や複雑な形状の加工に適しており、金型製作などで重要な役割を果たしています。
研削盤
研削盤は、高速で回転する砥石を使用して、被削材の表面を精密に削る機械です。
主に仕上げ加工に使用され、高い精度と表面品質を実現します。
平面研削盤、円筒研削盤、内面研削盤など、加工する形状によって様々な種類があります。豊実精工では、これらの研削盤を駆使して、お客様の要求する高精度な仕上げを実現しています。
豊実精工の機械加工
当社では、これらの工作機械を駆使して、お客様のニーズに応じた高品質な機械加工を提供しています。
長年培ってきた経験と最新の設備を組み合わせることで、複雑な形状や高精度を要する部品加工において、高い評価をいただいております。
特に、研削加工においては、平面研削盤、円筒研削盤、内面研削盤を揃えており、お客様から最終仕上げまで一貫して任せていただける体制を整えており、好評いただいております。
また、機械加工と表面処理を組み合わせることで、より付加価値の高い製品づくりを実現しています。
この一貫生産体制により、お客様の多様な要望にも柔軟に対応することができます。
結び
機械加工は、目に見えにくい場所で私たちの生活を支える重要な技術です。
製品の品質、性能、そして安全性を左右する重要な工程であり、製造業の発展に欠かせません。
豊実精工は、これからも機械加工技術の向上に努め、高品質な製品づくりを通じて社会に貢献してまいります。